ロサンゼルスのビーチを自転車でまわろう！パート2: Playa del ReyからTorrance Beach

ロサンゼルスの特徴の一つと言えるのが、太平洋の海岸線に沿ってつづく美しいビーチです。ビーチを楽しむ一つの手段として、バイクコース（自転車コース）を走るというオプションがあります。Marvin Braude bike Trail（マービン・ブラウード・バイク・トレイル）、通称 The Strandは、ウィル・ロジャーズ・ステイトビーチからはじまり、南端のトーランス・ビーチまで続く35.2キロほどの人気のバイクコースです。

パート1では、ウィル・ロジャーズ・ステイトビーチからマリナ・デル・レイまでの道のりを詳しい解説とともにご紹介しました。パート２は、プラヤ・デル・レイからスタートし、サウスべいのビーチシティー（マンハッタン・ビーチ,ハモサ・ビーチレドンド・ビーチ）を通って、トーランス・ビーチへと向かうルートをご紹介します。途中休憩なしで進む場合は、ウィル・ロジャーズ・ステイトビーチから トーランス・ビーチまで、片道2時間弱で行く事ができます。ただ、途中には魅惑的なお店やレストランが多数あるので、止まりながら進む場合は丸一日かかる事もあるでしょう。

パート１でもご紹介しましたが、マービン・ブラウード・バイク・トレイルに実際に出かける前に心がけておきたいことをチェックしましょう。

• プロテクションを忘れずに！コースを走っているときは直射日光をかなりあびる事になります。日焼け止めをぬるのを忘れずに。ビーチで海に入った後は、再度塗り直してくださいね。ヘルメットもお忘れなく。
• 水とスナックを持参しよう！どんなに遅い速度でも、太陽の下でペダルをこいでいればかなりのエネルギーを消耗します。十分な水と簡単に食べられるスナックの持参をおすすめします。
• 時間をかけて！決められた時間内に最終地点までいかなくてはならないという目的がない限り、時間をかけてゆっくりとコースを進みましょう。ビーチに到着するごとに休憩したり、散策したりするのがおすすめです。
• ロックを忘れずに！コースの途中でレストランやカフェに入ったり、ビーチまで歩いて海に入ったり、なんてこともあるはず。そんなとき自転車が盗まれない様に専用のロックを持ち運びましょう。ロックがあれば、自転車の事を気にせず、アクティビティーに集中する事ができますよ。
• 常に気をつけて！バイクコースは人気があるので、週末などはかなり混雑している場合があります。人気のビーチエリアでは人垣を抜けて、ゆっくりと進む必要があります。あまりに混み合っている場合は自転車から降りて自転車を押しながら歩く事をおすすめします。
• ご自身の自転車がない場合には、コース沿いにあるレンタルショップで自転車を借りることができます。有名なのはPerry`s Cafeですが、それ以外にも多数ショップがあり、観光客の方にとても人気があります。

今回はプラヤ・デル・レイから最終地点トーランス・ビーチまでの道のりを詳しく解説いたします！それではLet's go！

パート1のガイドの通りウィル・ロジャーズ・ステイトビーチからスタートした場合、Playa del Rey（プラヤ・デル・レイ）に到着した時点で、すでに16キロ走っている事になり、最終目的地のトーランス・ビーチまで、およそ半分の地点となります。プラヤ・デル・レイは、数あるL.Aのビーチの中で最も小さく、静かな雰囲気のビーチといわれています。ここで一度自転車をおりて、休憩するのもいいかと思います。Playa Provisionsのアイスクリームや、The Shackのバーガー、Cafe Pinguini Italian Restaurantの自家製パスタなどをいただきながら、リラックスした時間を過ごすのがおすすめですよ。今回のバイクコースのちょうど中間地点という事もあり、ここを拠点にしてその日のアクティビティーを計画する人も多いようです。

Dockweiler State Beach（ドックワイラー・ビーチ）は、ずばり、とてもユニークなビーチです。ビーチには大きめの焚き火台があり、薪をもってくれば、火をおこせる様になっています。また、LAXが近くにある事もあり、ビーチのすぐ真上を飛行機が飛んでいく姿が頻繁に見うけられます。焚き火台は午後10時まで利用する事ができ、特に予約などは必要なく、早いもの順で利用可能となっています。ビーチがたくさんあるL.Aでも、火を使えるビーチは少ないので、とても貴重なスポットです。特に週末は、たくさんの人で賑わいます。

ドックワイラー・ビーチからエル・ポルト・ビーチ間には、なだらかな丘があり、コース上には緩やかな坂、そして下り坂が現れます。マンハッタン・ビーチに近づくと、平坦な道に戻ります。途中ドックワイラーRVパークを通り過ぎて、数百メートル進むとEl Segundo Beach Cafeが目に入ります。リーズナブルなお値段で最高に美味しいバーガー食べられる評判のお店なので、ぜひチェックしてみてください。カフェからの景色もバーガー同様、最高ですよ！

ドックワイラー・ビーチからマンハッタン・ビーチ・ピアに向かう途中、バイクコースは巨大なタワーがならぶChevron oil Refinery（シェブロン石油精製場）があるマンハッタン・ビーチのエル・ポルトとよばれる地域を通ります。工業地帯と海岸線が平行して現れるこのエリアの景色はかなりドラマチックで、通るものはみな圧倒されます。こちらのエリア、意外にもサーファーが多い地域としても有名なんです。せっかくなので小休止をして、サーファーたちが波乗りする姿を見ながら海辺でリラックスしてみてはいかがでしょうか？

南に進んでいくと、工業地帯は次第に密集した住宅街へと変わっていきます。バイクコースのすぐ横にSurf Food Standとよばれる、ローカルに人気のフードスタンドがあるので小腹がすいていたらここでコーヒーやブリトーをゲットして一休みしましょう。回り道にはなってしまいますがRosecrans Avenue をのぼっていくと、FishbarやPancho`s Restaurantといったエル・ポルトの名物レストランがありますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください！

マンハッタン・ビーチ・ピアから数百メートルは、なだらかな道を南方にあるHermosa Beach（ハモサ・ビーチ）に向かって走っていく事になります。35ストリートに到着すると、Hermosa Avenueを下っていく道と、右手に曲がってビーチに向かう歩道との二手に道が分かれます。ここではビーチに向かう道を選んでください。かなり太いスムーズな道なのですが、歩行者が多くなるためここを通る際には細心の注意をはらってくださいね。実は、この道こそが元祖「The Strand」とよばれた歴史ある道なのです。ハモサ・ビーチ・ピアまでは一直線なのでStrandの雰囲気を楽しんでください。

ハモサ・ビーチ・ピアにつくとバイクコースはPier Avenueとぶつかります。ここで道なりに進んでいく事もできますが、せっかくなのでピアを散策するのがよいでしょう。ハモサ・ピアはベニス・ビーチのピアに似てシンプルな作りでできています。眺望は最高なので、ゆったりとした気持ちで景色を楽しみましょう。Pier Avenueにはオフィス街があり、おすすめのレストランも数多くあります。Good Stuff、The Mermaid、Hennessey`S Tavernはバイクコースにも近く人気のお店です！

ハモサ・ビーチからRedondo Beach（レドンド・ビーチ）までも、なだらかな道が進みます。Redondo Beach Marinaにつくと、バイクコースはHarbor Avenueと繋がり、緑に色づけされたバイクレーンとなり、インターナショナル・ボードウォーク、フィッシャーマンズワーフとレドンドビーチ・ピアを通りぬけることとなります。特にボードウォークとピア付近には写真撮影に最高のスポットやおすすめのレストランが多数あるので、時間をかけてゆっくりと進むのがいいでしょう。週末になるとかなりの人（歩行者）で混雑する人気エリアなのですが、バイクコースは人ごみを避ける様に作られているので、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

ここまで進んでくると自転車をこぐにの疲れたという方もいるかと思います。そんな方は、ここでマリン・アクティビティーをしてみるのもいいかと思います。パドルボートをレンタルするのもいいですし、ガラスボートのツアーに参加するのもおすすめですよ。他のビーチエリアと同様、散策スポットや参加できるアクティビティーが多いのでRedondo Beachだけで丸一日十分に楽しむ事ができます。バイクコースに近いレストランではKing Harbor Brewing、R10 Social Houseといったレストランがおすすめです。Strandを道なりにすすむと、ピアの反対側まで移動する事ができます。このスポットならではの美しい景色をお楽しみください！

マービン・ブラウード・バイク・トレイルは、ランチョ・パロス・ベルデスのドラマチックな海食崖の風景に向かって南へ2マイル続きます。レドンドからトーランスビーチまでどこまでも続く砂浜と海、まさに平和で美しい2マイルのサイクリングロードを楽しめます。

22マイルを走ったマービン・ブラウード・バイク・トレイルは、トーランスビーチのペリーズカフェで終点になります。ビーチはランチョ・パロス・バーデスの麓まで少し続きますが、サイクリングのトレイルはここが最終地点です。

L.A.屈指のサイクリングロードを走り、南カリフォルニアの海岸で最もアイコニックな場所を完走した際は、自分を褒めてあげましょう！