60館以上の文化施設が参加して行われるかつてない文化イベント
60以上の展示と11日間にわたる芸術祭
バンク・オブ・アメリカがメイン・スポンサーとしてパシフィック・スタンダード・タイムを支援
パシフィック・スタンダード・タイムは、2011年10月1日より、南カリフォルニアの60ヵ所以上の文化施設が参加して行う、カルチャー・イベントで、ロサンゼルスのアートシーンがいかにして興り、世界の芸術にどれだけ大きな影響を与えてきたかを示す展示です。南カリフォルニア全域の文化施設が参加して行う、かつてない規模のこのカルチャー・イベントは2012年4月までの半年間、開催されます。パシフィック・スタンダード・タイムはゲティ財団が主導し、10,000ドルを拠出して開催されます。第二次世界大戦後の非常に重要な時代から、激動の1960年—1970年代までのLAの芸術を再評価し、追究するパシフィック・スタンダード・タイムは、LAポップスやポスト・ミニマリズム、モダニズム建築、マルチメディア・インスタレーション、アフリカ系アメリカ人による抵抗運動やフェミニズム運動の映像、メキシカン・アート、日系人の芸術やデザインなども対象にしています。
「オープニングの日が近づくにつれ、パシフィック・スタンダード・タイムへの期待は膨らむ一方です。同時に、イベントの規模も拡大し続けています。」と、J. ポール・ゲティ・トラストのデボラ・マーロー会長兼CEO代行は語っています。地域の芸術の歴史について記録を残そうと始めた試みが、このように大きなアートイベントに繋がったのです。パシフィック・スタンダード・タイムの歴史があまりに大きいため、このようにエリア全体を使った、大規模な展示が必要だったのです。」
ロサンゼルスで興った一連の芸術革新を表すためには、パシフィック・スタンダード・タイムという同時にさまざまな性質を持つ数多くの施設を使用するかつてない規模の展示やプログラムが必要だったのです。パシフィック・スタンダード・タイムは、ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)を始め、
現代美術館(MOCA)、ハマー美術館、ゲティ美術館、ハンティントン・ライブラリー、カリフォルニア芸術大学 (CalArts)、UCLAメキシコ研究センター、全米日系人博物館、ワッツ・タワー・アート・センター、その他、数多くの文化施設を利用して行われます。イベントは主にグレーター・ロサンゼルス内の施設で行われますが、一部サンディエゴ、オレンジ・カウンティ、サンタバーバラ、パームスプリングスなどの施設まで拡大して行われます。
60ヵ所以上の文化施設で展示が行われるパシフィック・スタンダード・タイムをさらに充実させるパフォーマンス・アート&パブリック・アート・フェスティバルが2012年1月19日〜29日に開催されます。ゲティ研究所とLAアートが主催するこの芸術祭は、歴史的なパフォーマンスの再現や、当時の作品を今の若いアーティストたちが現代風に作り変えたものなど、25のパフォーマンスが予定されています。芸術祭は、マリブやワッツ、ダウンタウン、デザート地区などの施設を使って、当時の南カリフォルニアの歴史を語る上で欠かせない革新的な芸術を表現します。
ゲティ評議員会のマーク・シーゲル会長は次のように語っています。「この時代のLAの芸術と文化は全米に、そして世界に非常に大きな影響を与えたことを、私たちはよく知っています。パシフィック・スタンダード・タイムを開催することによって、当時のLAの芸術を世界の人々と共有するためには、地域の指導者、財団、そしてメインスポンサーであるバンク・オブ・アメリカの協力が不可欠でした。」
「私どもは、地域全体のほぼすべての文化施設が参加して行うパシフィック・スタンダード・タイムのメインスポンサーになることを誇りに思います。」と、バンク・オブ・アメリカ、カリフォルニア州のジャネット・ラムキン会長は語っています。「私たちは、芸術や文化を支援することによって改革が進み、経済は発展し、人々、ビジネス、そして社会が繁栄すると考えます。当銀行は率先して、銀行を訪れるお客様にパシフィック・スタンダード・タイムの情報を提供していきたいと考えています。」
ロサンゼルス・アートシーンの誕生について
ロサンゼルスの現代美術には、輝かしい歴史があります。LAのユニークな芸術の軌跡は、ニューヨークやその他の現代美術の中心地のものとは一線を画していますが、その際立った功績については、今まであまり評価されてきませんでした。
第二次世界大戦前、ウォルター&ルイーズ・アレンスバーグ夫妻がハリウッドの自宅にて、ダダ、およびシュルレアリストの比類なきコレクションを公開し、地元の芸術家に多大な影響を与えました。同じ頃、ドイツから移住した画商ガルカ・シャイアーはドイツ表現主義の作品を多数、ロサンゼルスに持ち込み、後にパサデナ美術館(現在のノートン・サイモン美術館)に寄贈していきました。これらのコレクションの存在によって、ロサンゼルスの現代美術は、ポスト印象派やキュビズムが主流であったニューヨークやパリの美術界とは明らかに違う道を辿りました。さらに、LA独自のモダンアートの発展の兆候が見られたのが、地元の建築スタイルでした。南カリフォルニアの温暖な気候と地元のスペイン風伝統建築様式が、オーストリアとドイツから移住してきた建築家の現代的な感性と融合して、リチャード・ニュートラやジョン・ロートナーなどによる独特の建築様式を生み出し、その建築は全米にも大きな影響を与えました。
1950年代までにロサンゼルスは、集合彫刻、ハードエッジなどの独自のアート様式を確立しました。この前衛芸術は1960年代初頭に、フェラス・ギャラリー(ウォルター・ホップスとエド・キーンホルツによって、南カリフォルニアの芸術を展示するために設立された初のギャラリー)とパサデナ美術館の2つの美術館に集められました。1960年代半ばには、ロサンゼルスはエド・ルシェやデイヴィッド・ホックニーなどによって、ニューヨークやロンドンと並ぶポップアートの中心地になりました。1960年代末までには、ジョン・バルデサリ(コンセプチュアル・アートの創始者の一人)、ブルース・ナウマン(アメリカ西海岸で最も急進的なポスト・ミニマリスト)など、数多くのLAの芸術家がアメリカよりも先にヨーロッパで国際的な評価を得るようになりました。また、多くのLAのアーティストが芸術と科学の共通点を模索し、LACMAの展示「1968—1971年 アートとテクノロジノー:芸術家と科学者、エンジニアによるコラボレーション」に集められました。この芸術と科学の結合が、ロバート・アーウィン、ジェームズ・タレル、マリア・ノードマンなどによる、カリフォルニアの光と空間のムーブメントへと繋がるのです。この技術への強い関心が、ロングビーチに多く見られた全米初のビデオ・アーティスト・コミュニティの出現にも繋がりました。
ロサンゼルスのアートシーンにとって、これらの主流となる芸術革新と同じぐらいに重要だったのが、当時ははみ出し者とされていたコミュニティからの芸術家の出現であり、マイノリティの芸術家による、今までになかった観点や素材などの影響が不可欠だったのです。
1945年〜1965年は、マニュエル・リヴェラ・レガラード(Manuel Rivera Regalado)、エドゥアルド・カリロ(Eduardo Carrillo) などのメキシコ系アメリカ人の芸術家が初めて広く知られることになる時代です。この時代のアーティストが、その後のメキシコ人市民権運動と連動して花開く、1965年−1980年のメキシコ系アメリカ人による芸術の基礎を築いたのです。グロンク(Gronk)、ジュディ・バカ(Judy Baca)、パッツィ・バルデス(Patssi Valdez)などのアーティストが社会運動、文化的アイデンティティ、歴史認識を反映する芸術や団体を確立しました。
1960年代初頭、アフリカ系アメリカ人は、自分たちの芸術の展示や、アフリカ系アメリカ人の学芸員の就職を求めて戦い始めました。1966年にUCLAで開催された、画期的な「ネグロのアメリカン・アート」と題する展示に始まり、年月とともに、地元の芸術学校でもアフリカ系アメリカ人アーティストの存在が大きくなっていきました。しかし、主要なギャラリーでの展示を阻まれていたため、専用のギャラリーとなる、ブロックマン・ギャラリーやギャラリー32などの展示場所を設立するに至ったのです。自分たちの展示場所を得たことによって、ベイテ・サール(Betye Saar)、ノア・ピュリフォイ(Noah Purifoy)などのアサンブラージ作品から、センガ・ネングーディ(Senga Nengudi)、マレン・・ハシンガー(Maren Hassinger)、デイヴィッド・ハモンズ(David Hammons)などのさらに抽象的、概念的な作品が生まれたのです。
ジュディ・シカゴ(Judy Chicago)やミリアム・シャピロ(Miriam Schapiro)は、1971年、カリフォルニア芸術大学(CalArts)にて、フェミニスト芸術運動をはじめ、1972年に象徴的な展示、「ウーマンハウス」を開催しました。翌年、ジュディ・シカゴとアーリーン・レーヴェン(Arlene Raven)、シーラ・・レヴラント・デ・ブレットヴィル(Sheila Levrant de Bretteville)は、ロサンゼルス、ダウンタウンに「ウーマンズ・ビルディング」を設立しました。ここで、何百もの展覧会を行い、70年代、80年代のパフォーマンス・アートの中心地にもなりました。
この長期にわたる当時の芸術の開花は、南カリフォルニア中に広く散らばってしまっているため、見に行くのが難しく、中には、忘れ去られ、廃棄されてしまう危険にさらされているものもありました。このパシフィック・スタンダード・タイムの取り組みによって、芸術作品を保存し、歴史を再検証し、ロサンゼルス・アートシーン誕生についてのすべての物語が、南カリフォルニアの施設を使って、一般に公開されようとしています。
パシフィック・スタンダード・タイムのプロモーション、主要スポンサー
パシフィック・スタンダード・タイムのウェブサイト www.pacificstandardtime.org では、最新の参加施設や展示予定プログラムなどの情報を提供しています。展示予定は、日にち順、エリア別にもソートできるので、見学の計画を立てるのに便利です。
パシフィック・スタンダード・タイムは共同開催という主旨から、地域全体でこの企画のプロモーションを行っています。特に週末は、いくつかの美術館を巡ることができるようにプログラムが組まれており、複数の展示を見学することによって、このテーマをより深く理解することができるようになっています。10月中の週末には、パシフィック・スタンダード・タイムのスポンサーでもあるサウスコースト・プラザによる、無料シャトルバスが展示施設間を循環して、複数の会場を見学するのに大変便利なサービスを提供します。
この共同プロモーションのもうひとつの特徴は、地域全体のボランティア・プログラムです。パシフィック・スタンダード・タイムを見学に訪れる人たちにインフォメーションを提供するために、パシフィック・スタンダード・タイムのTシャツを着たボランティアが参加しているすべての施設に派遣され、入場者の質問に答えたり、展示場所を教えたり、他の展示やプログラムなどの案内をします。パシフィック・スタンダード・タイムのマーケティング・キャンペーンやウェブサイトの展開によって、地域全体で開催されるこのイベントのプロモーションを行っています。
当イベントは、カリフォルニアを訪れる旅行者のために、旅行・観光業界も協力しています。フォーシーズンス・ホテル・ロサンゼルス・アット・ビバリーヒルズやツーロン・トラベルはパシフィック・スタンダード・タイムを見に訪れる旅行者のためにオーダーメイドの旅行日程を組んでくれます。ロサンゼルス観光局(LA INC. The Los Angeles Convention and Visitors Bureau)もこのパシフィック・スタンダード・タイムのオフィシャル・トラベル・パートナーとして、このプログラムに協力しています。
パシフィック・スタンダード・タイムは、ルイーズ&ジョン・ブライソン(Louise and John Bryson)、デイヴィッド&マリアンナ・フィッシャー(David and Marianna Fisher)、マリア・ハマー・タトル(Maria Hummer Tuttle)、ロバート・ホームズ・タトル(Robert Holmes Tuttle)、ジョン&リリアン・ラヴレース(Jon and Lillian Lovelace)、アン&ジム・ローゼンバーグ(Ann and Jim Rothenberg)、ヘンリー&エリザベス・セガストローム(Henry and Elizabeth Segerstrom)、マーク&クリスティーナ・シーゲル(Mark and Christina Siegel)、アーマンソン財団(The Ahmanson Foundation)、ブロード・アート財団(The Broad Art Foundation)、カリフォルニア・コミュニティ財団(California Community Foundation)、ジェームズ・アーバイン財団(The James Irvine Foundation)、モーン・ファミリー財団(The Mohn Family Foundation)、ラルフ・M.・パーソンズ財団(The Ralph M. Parsons Foundation)、W. M. ケック財団のロバート・デイ会長(W.M. Keck Foundation by Robert Day, President)など、多くの方からの寄付によって、開催されます。
さらに詳細については: www.pacificstandardtime.org
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