Dodger baseball(ドジャース・ベースボール)の季節、それはドジャー・ドッグやドジャース・スタジアムグルメを楽しめる季節でもあります。
スタジアム以外でも、チャイナタウン、エコーパーク、シルバーレイクには試合前や試合後に楽しめるレストランが多数あります。昔ながらの人気店から最新スポットまで、ドジャー・スタジアム近辺のおすすめグルメスポットを紹介しましょう。
注:ドジャー・スタジアムではoutside food(飲食の持ち込み)が許可されているので、このガイドにはテイクアウトのオプションも含まれています。
チャイナタウン:アンボイ・クオリティ・ミート
チャイナタウンのファー・イースト・プラザの元チェゴ・スペースにあるAmboy Quality Meats & Delicious Burgers(アンボイ・クオリティ・ミート&デリシャス・バーガー)は、その名に恥じないクラシック・バーガー。薄く潰したパティの上に、ニュースクール・アメリカン・チーズ、キャラメリゼしたオニオン、ピクルス、バーガー・ソースをトースターで焼いたゴマ付きバンズでサンド。プラス2ドルでダブルに、プラス1ドルで刻み唐辛子を追加できます。食欲旺盛な人には、10オンスのドライエイジングビーフパティが入ったDHがおすすめ。プロボローンチーズとガーリックアイオリでさらに豪華に。
チャイナタウン:バーガーローズ
フレッドとマックスのゲレロ兄弟は、2015年にチャイナタウンのセントラルプラザでBurgerlords(バーガーローズ)を立ち上げ、2019年3月にハイランドパーク店をオープン。父親のアンドレの引退後、フレッドはバーガーローズ2店舗とオインクスターを統括しています。
ヴィーガン・チーズバーガーは、今でも街で食べられる植物由来のメニューのひとつですが、バーガーローズのメニューに肉が再登場したことで、肩ロース、ブリスケット、ショートリブの薄いパティが特徴のダブルチーズバーガーが主役となっています。それぞれのバーガーは、とろけるアメリカンチーズ、レタス、トマト、オニオン、サウザンド・アイランド・ドレッシングがバンズに挟まれています。こだわりのメニューの締めくくりは、ケネベックのシューストリングポテトとクラシックソーダで。
チャイナタウン:チムニー・コーヒー・ハウス
Amnaj Bholsangngamのスペシャルティ・コーヒーハウスは、賑やかなタイスーパーマーケットLAX-Cの屋外店舗。シングルオリジンコーヒー、ナイトロ・コールドブリュー、京都アイスコーヒーやバンコク・アイスコーヒーで、朝早めにスタートして週末の試合に備えるのはいかがでしょう。チムニー・パンケーキ・ブレックファストやワッフル・プラッター (ベルギーワッフルにセージ・ブラック・トリュフ・ポーク・ソーセージ、ハーブ・ロースト・ブレックファスト・ポテト、ベーコン巻きベイクド・エッグを添えたもの)などのブレックファスト・コンボも人気です。ブレックファスト・サンドイッチは、スクランブルエッグ、チェダー・クリスプ、シラチャユズ・マヨネーズが特徴で、自家製ベーコン(B.A.E.)、スパイス・チキン・ソーセージ(The Bieber)、ポーク・ソーセージ(The Rogue)などのオプションも。試合には、人気のラルブ・バーガーがおすすめ。タイポークかチキンのラルブ・パティ、ミント・ライム・サラダ、フライド・エシャロット、トーストしたライス、コリアンダー・ガーリック・マヨをトーストしたミルク・バンズに挟んだバーガーです。
チャイナタウン:ハイランドパーク・ブリュワリー
2018年3月にオープンしたHighland Park Brewery(ハイランドパーク・ブリュワリー)は、ドジャース・ファンの間で人気の試合前スポットとなっています。ロサンゼルス州立歴史公園の向かいにあるテイスティング・ルームでは、飲みやすいベースボール・ラガーや、アルコール度数6.8%ウェストコーストIPAのハローLAなど、受賞歴のある独自のビールに加え、ゲスト・タップが定期的に登場。
プラントベースのバーでは、ジャンボ・プレッツェル(ピルスナーとの相性抜群)、チップス&ケソ、ザクロの芽キャベツ、マッシュルーム・グレイビーソースのプーティン・トッツ、インポッシブル・パティ、ヴィーガン・チェダー、チポトレ・クレマ、フリズルド・オニオン、グリーン、トマト、ピクルスをレッケンヴァグナーのビーガン・ブリオッシュ・バンズで挟んだサザン・チポトレ・バーガーなどが味わえます。
ホップ・ウー - チャイナタウン
試合が延長戦に突入しても、深夜1時まで営業しているチャイナタウンの名店、Hop Woo BBQ & Seafood(ホップ・ウー・BBQ&シーフード)で深夜のごちそうを楽しめます。
シェフのイェニン・"ルーペ"・リャンと妻のジュディは、1993年にわずか8テーブルのホップ・ウーをオープン。その後、同じビル内のより広いスペースに拡張し、さらに通りを挟んだブロードウェイの現在の場所に移転しました。
2022年5月に他界したリャン・シェフは、ホップ・ウーのメニューをチャイナタウン初の英語、中国語、スペイン語の3ヶ国語にしたことで、広く称賛を集めた人物。リャン氏は、ジュディと出会ったロサリート・ビーチにある叔父のレストランでの長年の経験からインスピレーションを得ていました。
リャン氏が受け継いできた包括性は、レイジー・スーザンに広東料理の定番を食べに来る多様な客層に表れています。ホップ・ウーでは、ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリーの料理など、プラントベースのメニューも用意。11時~17時、21時30分~閉店まで、何十ものランチと深夜スペシャルメニューがあり、週末は店内でもテイクアウトのみでも、お手頃価格で楽しめます。
チャイナタウン:ハウリン・レイズ
L.A.生まれのシェフ、ジョニー・ゾーンと妻のアマンダ・チャップマンはホットチキンを本場ナッシュビルで学び、チャイナタウンのファー・イースト・プラザに本格的な実店舗をオープンする前に、2016年にフードトラックでスタート。内装は化粧合板、オープンキッチン、壁掛けのメニュー、そしてナッシュビル生まれではないもののナッシュビルにゆかりのある人物、グラム・パーソンズの額入りの絵が2枚飾られています。フライドチキンは、マイルドとは言い難い「カントリー」から、頬に穴が開きそうな辛さの「ハウリン」まで、独自にペッパーブレンドを使用。一羽丸ごと、またはお好みのピースを選べます。ハウリン・レイズでは、バターを塗ったバンズにジューシーな胸肉を挟み、コールスロー、ピクルス、チリパウダー、パプリカなどで作ったスパイシーなカムバック・ソースを添えたフライド・チキン・サンドイッチも人気。週末にはチキンとワッフルが提供され、隣接するコーヒーハウスEndorffeineでは、コールドブリュー、クローバーミルク、メープルブレットバーボンシロップを使ったメープルバーボンアイスラテがおすすめです。
チャイナタウン:リトル・ジュエル・オブ・ニューオリンズ
Philippe The Original(フィリップ・ザ・オリジナル)(下記参照)の1ブロック先にあるLittle Jewel of New Orleans(リトル・ジュエル・オブ・ニューオリンズ)は、チャイナタウンにビッグイージー(ニューオリンズの通称)の味をもたらしています。試合当日、リトル・ジュエルは午後6時まで営業し、アビタ・ビールは1本買うともう1本が25セントに。
グロセリーコーナーには、ザップのポテトチップス、カフェデュモンドのコーヒー、南部の食材やホットソースなどが並びます。ニューオーリンズ出身のマーカス・クリスティアナ・ベニガーは、ガンボ、ジャンバラヤ、レッドビーンズ&ライス、日替わりメニューなど、幅広い人気メニューを提供しています。
テイクアウトしてドジャー・スタジアムで食べるなら、イタリアの生ハム、プロヴォローネ、モッツァレラ、自家製オリーブのサラダをゴマ入りのライデンハイマー・ローフに挟んだニューオリンズの定番サンドイッチ、マファレッタがおすすめ。また、クリスティアナ・ベニガーが作る、サーフ&ターフ(ローストビーフとエビフライ)、カキフライ、Chaurice(クレオール風ホットソーセージ)、バイユー・ゴッドファーザー(ミートボール・マリナーラ)など、さまざまなポーボーイも人気です。
チャイナタウン:メヒカリ・タコ&カンパニー
フィゲロアにあるこの店では、メヒカリ出身のエスドラス・オチョアとハビエル・フレゴソが、自分たちの子供時代からインスピレーションを得て、グリルした肉をニンニクで焼いたケサディーヤに詰めたヴァンピーロや、カリカリのトスターダに肉ととろけるチーズをのせ、スパイシーなチポトレ・アイオリをかけたカチェターダなどの料理で心安らぐ時間を提供。ナチョスも、黄色いチーズの滝と、ローストしたチリ・ポブラーノ、ローストしたローマ・トマト、フレッシュ・オニオン、"キラー・ビネガー・ミックス "を使ったパンチの効いたサルサ・デ・ラハスで人気の一品に。大麦のドリンク、セバダや酸味のあるタマリンド・ライムなどのアグアス・フレスカが暑さを和らげてくれます。
Majordomo
高級ディナーを楽しむなら、2018年1月にオープンしたMajordomo(メジャードモ)がおすすめです。メジャードモは、Momofuku(モモフク)で有名なデビッド・チャンが手がけたLA初のレストラン。
メジャードモはチャイナタウンのはずれにある倉庫を改造した建物内にあり、見事なダイニングルームにはバーにデビッド・チェのアート作品、ディスプレイにはアダム・フィールドの韓国陶器、プライベートダイニングルームにはジェームス・ジーンの大作が飾られています。
6つのセクションに分かれた季節のメニューは、ビング・ブレッドから始まり、キャビア、卵黄とチャイブ、ひよこ豆のディップ、ホイップ・ボーン・マロウ、レディ・エジソン・カントリー・ハムなどの付け合わせが並びます。
一品料理のグリルしたガイラン、夏カボチャ、エビフライ、アンチョビ、味噌、燻製したマスの卵を添えたリトルジェムサラダなどのほか、トリュフ・マカロニ&ひよこ豆、クラム・ローミン、ストーンフルーツ、ベビーリーク、大葉添え鴨のコンフィのクリスピーライスなど、麺&ライス料理も提供しています。
メインは、シマスズキのグリル、イベリコ豚、丸鶏のボイル、和牛ザブトンのグリル、スモーク・ハーフ・ボーサム(豚肩ロースのグレイズド・ポーク、ライス、ビブレタス、薬味添え)など、シェアできる料理。
ホールプレート・ショートリブは5〜6人前で、骨付きアダム・ペリーのラング風スモークに、ビーフライス、シソライスペーパー、サムジャン(韓国風つけダレ)、薬味を添えた5〜6人分の見事な一品です。
チャイナタウン:フィリップ・ザ・オリジナル
試合の日には、ドジャー・ブルーのファンで賑わうPhilippe The Original(フィリップ・ザ・オリジナル)。1908年にフィリップ・マチューがオープンしたこの店は、チャイナタウン端の現在の場所で1951年から営業を続けています。フィリップの "公式"フレンチ・ディップ誕生秘話によると、このクラシックなサンドイッチは、マチューが誤ってフレンチロールをドリップの入ったローストパンの中に落としてしまい、サンドイッチを注文した警官がとりあえず食べることに同意したことから生まれたメニュー。翌日、彼と数人の友人たちはこのディップ・サンドイッチを求めて戻ってきたそうです。
カフェテリア形式のオーダー方法は何十年と変わっておらず、長いデリ・カウンターの前に並んでカーヴァーに注文します。この有名なサンドイッチは、ローストビーフ、ローストポーク、ラムのモモ肉、七面鳥、ハムから選ぶことができ、フレンチロールに数種類のチーズをのせて提供され、シングル・ディップ、ダブル・ディップ、またはウェットからオーダーします。大きなテーブルに席を見つけて、サンドイッチにホットマスタードをトッピングして味わいましょう。
エコーパーク:バチェッティ
BACETTI(バチェッティ:小さなキス)のメニューの上部に記されている「ローマは一日にして成らず」という格言が2021年11月のオープンまでの苦難の道のりを物語っています。豪華なダイニング・ルームはエコー・パークを拠点とするStayner Architects(ステイナー・アーキテクツが)設計したもので、シェフのジョエル・ストヴァルが考案した素朴なローマ風メニューからインスピレーションを得て、イタリアン・インダストリアルなインテリアに仕上げられました。
BACETTI(バチェッティ:小さなキス)では、ほぼ全てのテーブルでフォカッチャ・エブライカがオーダーされるほどの定番。丸く焼かれたフォカッチャは、カシスとタッジャスカ産オリーブが散りばめられ、ローズマリーと海塩で仕上げられています。2つ買って、1つはソースを味わうために取っておくといいでしょう。その他のアンティパストには、スップリ(バジル、ほうれん草、モッツァレラ入りのライスボール)、カナパッチョ(カンパチのカルパッチョ、ニンジャラディッシュ、サルサ・ヴェルデ添え)などがあります。
小皿料理はニョッキ・アッラ・ロマーナ、コンシア(サンマカボチャのブリスター)、ブルスケッタ・カルネ・クルード(牛肉のタルタル)、ケッパー、セロリのピクルス、全粒粉マスタードのアイオリ添えなどを揃えています。ローマのトラットリアの定番は、トンナレッリ・アッラ・カルボナーラやリガトーニ・アッラ・アマトリチャーナなどのパスタ、ソプレッサータ、トマト、オリーブ、アーティチョーク、パルミジャーノのカプリチョーザ・ピザなど。
メイン料理は、ブランジーノの丸焼き、子羊のすね肉の煮込み、10オンスのプライム・スカート・ステーキにサルサ・ヴェルデとピーウィー・ポテトのアル・フォルノを添えたビステッカなど、ボリューム満点でシェアして楽しめます。
エコー・パーク:バー・フローレス&ローボーイ
サンセットブルバードでPark Hospitality (パークホスピタリティ)が展開する魅力的な店のBar Flores and Lowboy(バー・フローレスとローボーイ)。
バー・フローレスのパティオでは毎日がタコス・チューズデーで、カルネ・アサダをテカテでマリネしたアサダ・タコス、ポロ(鶏もも肉のチリマリネ)、ペスカド(メバルのビール衣揚げ)、アチョートでローストしたキング・トランペット・マッシュルーム入りのビーガン/グルテンフリーのホンゴスなどが味わえます。ケソ・フンディード、レチェ・デ・ティグレのセビーチェ、茹でて皮をむいた地元産のエビ4匹を直火で焼いたチリベルデカクテルソースを添えたコクテル・デ・キャメロンなども人気。
バー・フローレスの階下にあるローボーイでは、店名にもなっているローバーガーやインポッシブルパティのヴィーガンオプション、カルネアサダ入りのカリ・ブリトー、スパイシーなチキンウィング、ヴィーガンのジャジー・チリフライなどが楽しめます。
エコーパーク:ボタンマッシュ
試合後に楽しむヴィーガンフレンドリーな店ならロサンゼルスで人気のButton Mash(ボタンマッシュ)へ。
シェフのディエゴ・アルゴティが2023年2月にスタートしたボタンマッシュ内にあるPoltergeist(ポルターガイスト)には、世界中の料理や飲み物がメニューに取り入れられています。メニューはスモール、ミディアム、ラージプレートに分かれ、グリーンゴッデスサラダ、麻婆豆腐のキャベツ詰め、バドゥヴァンヌードル、スイートコーンカレー、赤クルミのアジカ、トマティーヨ・ズーグ、パロミタス(ポップコーン)入りのイエローカレー・ブカティーノなど、ヴィーガン向けのメニューも多数用意しています。
肉料理には、ブロッコリー・ビーフ・ラビオリ、ジビエのもち米詰め、パナン・ラムネックなどがあります。
エコー・パーク:コサ・ボナ
サンセットとアルバラドの角、一等地に位置するザック・ポラックのイタリアン・アメリカン・レストランは、薪窯で焼くピザ(伝統的なスタイルとシチリア・スタイル)と、チキンウィング、ミートボール、そして評判のスモーキー・モッツァレラ・スティック(揚げてマリナーラ・ディップ・ソースをかけたもの)などのアンティパストで知られています。ピューリッツァー賞を受賞したレストラン評論家ジョナサン・ゴールドは、LAタイムズ紙でこのコサ・ボナを、"これほどカリカリでおいしいモッツァレラ・スティックは食べたことがない "と評しました。
ハウス・スペシャルは、カルツォーネ・アッラ・フランコ(ブッラータ、エスカロール、オリーブ、ケッパー、アンチョビオイル)や、ベイシティーで評判のゴッドマザーをポラックがアレンジしたザ・ステップマザー(自家製チャバタ・ロールにコールドカットを挟んだイタリアン・サブサンドイッチ)など、テイクアウトに最適なメニューです。